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庭創作施工例

縁先手水鉢(広島市安佐北区)

安佐造園

マンション一階ロビーの小窓の向こうの空きスペースを、 活用した坪庭です。 手水鉢はオーナーのお手持ち材料です。

近年の建築様式や生活スタイルの変化から、この種の手水鉢は旧家など訪ねると、屋敷の隅っこで行き場を失い忘れられた存在として,転がっていることがあります。 この縁先手水鉢も幾何十年かぶりに、人の目に触れてもらえる事を喜んでいました。 なによりオーナーの「生かされて良かった」の笑顔がありました。

団塊世代以上の方はご存じのはず、昭和30年代以前の民家の音入れ(お便所・WC)は、その臭気を嫌って母屋とは別棟にあって、縁側伝いや渡り廊下を通って用をたす家の造りになっていました。 それに客間(お座敷)とは近からず遠からずということになれば、音入れの位置はおのず決まります。 そしてこの近くに置かれ用をたした後、不浄を断つため濡れ縁などに立ったりして使われたのがこの縁先手水鉢です。 こうした水鉢は単に実用だけでなく、お庭の景色としても重用され、大小さまざまな形状・デザインを見る事ができます。 実用と景色の両方が満たせるように周囲の石組・配石にも細かな約束事、使用の作法があって、それに沿って修景されています。

今回の施工ではそんな約束事に縛られたものではありません。一瞬でも源流域の清水や、あらゆる生命が水なくしては生きて行けない大切な「水」暮らしの中の「水」を想って頂ければ十分です。 因みにこの縁先手水鉢は自然石に扇の模様を彫り込み、水を張るように作られています。反対側からこちら向きに立って水を手にすれば、めでたく末広がりに景色が拡がる、世界が拡がる、心が拡がる、自分は(客人は)扇の要の位置に立つ…先人達の遊び心、もてなしの心が伝わってきます。 お庭にある手水鉢の形体や構成は茶の湯と深く関わりますが、お話は又いずれの機会に… 写真提供は"柿の木館"

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